つながりについて
関西では、夏のお祭り、花火大会など
夏の風物詩が目白押しです。
皆さんの場所ではどのような
夏の風物詩が繰り広げられているでしょうか。
お祭りは、昔の人が暑気払い、
秋の収穫前の一休みの時期に
村のみんなで心身を癒す大切な
時間でした。
そして、お祭りの縁日では、
子どもたちが大人と一緒に金魚すくい、
お化け屋敷など、イベントを共に
楽しみ、秋に向けて充電していたのでは
ないでしょうか。
つながりを大切にし、命を尊重して
もてなすという日本文化の土台は
そういった行事から育まれていたのかも
しれません。
空気を読む、人の立場にたつというあり方を
大切にする日本人の精神。
情感や行間を大切にすることから、
人形浄瑠璃や歌舞伎、お能、俳句、短歌という
世界でもまれな素晴らしいものを
うみだしてきました。
江戸、明治、大正の人の顔を見ると、
子どもも大人も意思の強さを感じる表情を
しています。
かつて、日本を訪れた外国人は、
日本人の力強さ、おおらかさ、治安の良さ、
清潔感、正直さ、優しさ、
そして、子どもが大切に扱われてることに
驚いたそうです。
まさに、当時から日本人が大切にしていたものは
つながりだったのです。
自分が守るという意識や自分がお役に立つという
意識がありました。
面白いのが、村八分という言葉がありますよね。
これは、不義理をはたらいた人に対して
村の行事や祭りに参加できないけれど、
二分は許されているので、行事の一部には
参加できるというお許しがあったそうです。
なんとも、あいまいでありながら、
そこにいることを許されるという
おおらかさがあります。
西洋だと、断絶になるところが、
二分のお許しがあって、その人も
参加できたんですね。(よかった)
日本人が当たり前にしていることが、
他の国の人から見ると、
摩訶不思議と同時に、
尊敬されていることを知っていますか。
コーチングや心理学など西洋から
入ってきていますが、
海外では、東洋の叡智を学び、そこから
調和するモデルが開発されています。
面白いのが、アメリカでは使っていない
心理学のモデルをいまだに日本で使っている現状を
知ると、
私たちの足元にこれからの未来に
役立つものが沢山あるということに
気づきます。
自分を大切に、そして、全てとの
つながりから私たちが存在していることに
感謝して。
お盆を前に、命のつながりを
感じながら。