話を聴いてもらったことで生きる力が湧いてきた
居場所は生きる力になる
幼少の頃から、家族で旅行に行ったり、お客様がお見えになったり、家の中はいつもあたたかな陽だまりのような空間でした。ところが、中学3年の春に、それまでの空気ががらっと変わる出来事があり、居場所がない感覚で思春期を過ごしました。高校生になってふとしたきっかけで近所の教会に足を運びました。クリスチャンではない、みずしらすの高校生に神父様は「どうしましたか？お話を聴きましょう」と暖かく迎えてくださり、２時間近く話を聴いてくださったのです。カナダ人の神父様のユーモア溢れる励ましと素敵な笑顔に、肩の荷がおりたように、心もとても軽くなりました。
振り返ると、この体験が人とのきっかけが人生を変える、コーチとして人と関わるという仕事につながっているのですね。
姉と二人でパチリ！
言語以外で語られることを読み取る力を養う
プロ意識と異文化の中での関係性創り
最初の会社での直属の上司に「言語で表現されないことが語られていることをお客様の背中で感じなさい」と厳しく教えられました。そして、勤務最後の年に、毎年社内8000人（当時）の客室乗務員の中から5人の乗務員に授与されるHonesty Performed Prizeを受賞し、プロとして認められた喜びはひとしおでした。
帰国後、領事館で働いた経験も含めて、文化背景が異なる人々のコミュニケーション、ふるまいやしぐさに興味関心を持ちました。同時に、日本の素晴らしさに気づけたのも多様な文化を知ったからです。これらの経験を通して体得したことが、今の場創りや対人支援において活かされています。
乗務4年目。夜間飛行のコックピットでパチリ！
体と心のつながり
心身一如と命の神秘
解雇になって2ヶ月程たった頃、子宮粘膜下筋腫が見つかり、大量出血でつらい1年を過ごしました。解雇の2ヶ月前に受診したときには、何もなかったのですが、過度なストレスから異変が起きたのかもしれません。この経験から身を以て、体と心がつながっていることを実感しました。この経験からホリスティックな健康に強い興味がわき、人が健康に生きるということは、自分との関係性、周りとの関係性が良好な状態であり、自分のやりたいこと、実現したいことを夢中になって取り組めている状態だということがわかりました。
限りある命をどのように活かすのか
この問いを持ちながら、人に関わろうと決めました。
ユーモアと素直さを兼ね備えた私の「師匠」とパチリ！
その人の生（なま）の姿を活かす
そして、今
色々な経験をし、好奇心の赴くままに進んだ人生前半。そして、人生後半に入って、遭遇した大きな人生の転機のおかげで、それまでとは異なる世界の探求の旅が始まりました。仕事を通して、出会う人と共に場を創ること、命の対話が起こる場を創ることにやりがいを感じています。自分とのつながり、相手とのつながり、私たちはつながりから生まれ、つながりを育みながら、人として発達していくためのサポートを提供しています。
今を楽しむ
