怒りの感情の奥に潜むものとは?
「感情の構造化って面白い」
「実は、こんなことを伝えたかったんです」
「まだ、わからないけれど、怒ることは悪くないんですね」
夜の2時間を使って、企業の
コミュニケーション研修で
ワイワイガヤガヤ、活発な
グループワークが展開されていきました。
企業で問題にされる代表的感情が
「怒り」
日本の伝統文化のお能では
夜叉を思い出します。
夜叉を紐解くと(Wikipedia参照)
インドでは、ヤクシャとも言われており、
鬼神である反面、人間に恩恵をもたらす
存在と考えられていたそうです。
怒りの感情の構造は、
2層構造とも言われ、
怒りの奥に、悲しみや寂しさ
残念に思う気持ちなどが
隠されています。
怒りを抑えていくと、
行動や体の症状として現れたり、
失感情にもつながります。
一方で、日本人は怒りの感情の
露出を嫌がる傾向にあると言われています。
昔は、大きなエネルギー(特に男性)を
お祭りや歳時記で発散させていました。
近代のライフスタイルでは、
理性で抑えることが多くなり、
あるとき不適切な表出をして
困ったケースがあとをたたないようです。
以前、スペインの神父様が
お話されていたことが印象的でした。
「日本人は我慢が得意。
でも、許すことが苦手ですね」
おしん気質が必要とされている
国もあるようですが、日本人は
もう少し寛容になっていいのかもしれません。
我慢の限界が爆発すると
怒りのエネルギーとなって
蓋が開いてしまうのでしょう。
本当に心許せる仲間と
時には自分の内側を語り合うことは
これからの時代ますます必要なのかもしれません。
怒りの奥に豊かな感情がある、
そこに耳を傾けてほしいあなたがいます。